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NS2を使用する方法

NS-2を使用する

NS-2とは

インターネット上のネットワーク通信は実際に環境を構築して実験を行うことが望ましいが、膨大なコストや時間がかかってしまい現実的とは言えない。そこでネットワークシミュレータを使用し、実験を行うことが一般的である。NS-2は数あるネットワークシミュレータの中で最も広く普及しているものの1つである。

The Network Simulator - ns-2: http://www.isi.edu/nsnam/ns/

NS-2をビルドする

NS-2のダウンロード

以下より最新版をダウンロードする

http://sourceforge.net/projects/nsnam/

現在(2014年10月9日)の段階ではver.2.35が最新である。バージョンによって多少動作が異なる可能性がある。

任意の場所に置く。ここでは~/ns2に置くこととする。

NS-2のビルド

NS-2をビルドする手順を以下に示す。

  1. 圧縮ファイルを展開するとns-allinone-2.35というディレクトリが作成される。
  2. ~/ns2/ns-allinone-2.35に移動し、./installを実行して、NS-2をコンパイルする。 Ns-allinoneパッケージが以下の場所にインストールされる。
    • tcl8.5.10: ~/ns2/ns-allinone-2.35/{bin,include,lib}
    • tk8.5.10: ~/ns2/ns-allinone-2.35/{bin,include,lib}
    • otcl: ~/ns2/ns-allinone-2.35/otcl-1.14
    • tclcl: ~/ns2/ns-allinone-2.35/tclcl-1.20
    • ns: ~/ns2/ns-allinone-2.35/ns-2.35/ns
    • nam: ~/ns2/ns-allinone-2.35/nam-1.15/nam
    • xgraph: ~/ns2/ns-allinone-2.35/xgraph-12.2
    • gt-itm: ~/ns2/ns-allinone-2.35/itm
  3. パスを追加する

bashを使っている場合は以下を~/.bashrcに記述する。

export NS_HOME="~/ns2/ns-allinone-2.35"
PATH=$PATH:$NS_HOME/bin:$NS_HOME/tcl8.5.10/unix
export PATH=$PATH:$NS_HOME/tk8.5.10/unix
export LD_LIBRARY_PATH=$NS_HOME/otcl-1.14:$LD_LIBRARY_PATH
export LD_LIBRARY_PATH=$NS_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export TCL_LIBRARY=$NS_HOME/tcl8.5.10/library

追加した後、source ./bashrcを実行する。
4. ns-2.35ディレクトに移動し、./validateを実行し、NS-2が利用できることを確認する。
5. ~/ns/ns-allinone-2.33/ns-2.33/tcl/exに移動し、ns simple.tclを実行する。nam画面が立ち上がれば成功。

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